嫌いなものを食べても健康にはなれないぞ、と言われて育った私。
母があまり料理をしない人だったので、外で美味しいものを戴くと真似して自分で作っていました。 自分なりに気をつけて食べてきたつもりです。
大人になってよくわかったことは何を食べるかより誰と食べるかです。
ごくたまに、みんなで作ったものを持ち寄って食事会をし、とても元気になっています。
健康になるための食事の情報はたくさんあり過ぎて迷ってしまいますが、基本はよく噛んで、ゆっくり、食べ過ぎない、飲みすぎない、夜遅くには食べないなどです。
小さい頃に何度も言われていた当たり前のことを思い出しましょう。
食べる内容よりも食べ方が大事だと考えています。
両方の歯でとにかくよく噛むこと。一口30回です。柔らかい食べ物が多いので30回も噛まないうちに口の中に無くなってしまいますが、ゆっくりゆっくり優雅に食事をしましょう。時間が無くても穏やかに戴く習慣を身に付けてください。
食べ方の美しさが全てに繋がると思います。
今までさまざまなダイエットの方法が言われてきましたが、なかなかその通りにはいきませんね。食事の回数は自分にあったものを、野菜や海藻やこんにゃくなどかさばるものから戴き、たんぱく質をしっかりとり、最後にご飯とお味噌汁を少しずつ。お腹がいっぱいになっていたら、ご飯はパスしてもよいでしょう。
冷たいものは止める。お腹の中を冷やさないことも大事なことです。
揚げ物や炒めものなど、油は控えめに。
適度な運動も必要です。女性は、月経前はむくみますから、この時期はダイエットをがんばっても難しいですが、月経が始まったら頑張りましょう。
また寒い冬は蓄えるときです。寒い時期にダイエットをすると、抵抗力が落ちて風邪を引きやすくなったり、体調をくずしやすくなります。
暖かくなってきましたからこれからがチャンスです。
ダイエットを成功させるには男性脳は悪玉コレステロールの数値を設定するなど、数値を目標に、女性脳は自分の理想(痩せたら何をしたいか、どんな服を着たいかなど)を目標にするとよいと言われています。
でももしかしたら、私、がんばって嫌いなものも食べていたら、今ごろはもっとムキムキの健康人だったかもしれません。
私のクリニック目白
院長 平田雅子