信頼してやまない先輩から聞いた大型船の換気の話です。
なかなか簡単ではないようで、何故なら外気(潮風)がどんどん入ってきたら船の計器をはじめ、あちこち錆びてメンテナンスどころではなくなってしまうからだそうです。
言われてみれば確かにそうですよね。あんなに大きな船の主要な部分が錆びたりしたら運行に際して心配ですし、しょっちゅう修理では大変です。
乗ってみると分かりますが、いつも食べ物の匂いが漂っています。
看板はもちろん強い風が吹いていて吹き飛ばされそうですし、上階の海側の部屋はバルコニーがあって自室から外に出られますが、内側の部屋には窓はありませんし、海側でも下の階に行くに従って窓は小さくなり開きません。密封度が高くなります。
ほとんどのレストランも、シアターや催し物に使う部屋も窓はありません。調理場やランドリーやスタッフの部屋は客室より下になり、換気はかなり悪そうです。
それに比べて飛行機の換気は気圧の調整を含めて2~3分から5分ほどで全部入れ替わるのだそうです。大きな違いがありましたね。
さて日常の換気ですが、2時間に1回、10分間でも窓を開けましょう。保育園や幼稚園、学童保育の教室も手洗いやうがいとともに、30分に1回でもドアを開けて換気しましょう。ドアノブの消毒もしましょう。
ちょっとした会議や集まりなどの会場も換気扇をフル回転させ、ときどきドアを開けたままにするなどして、できる限り換気しましょう。空気がよどむとウイルスもばい菌も活性化させてしまいます。また、ハウスダスト、ダニ、カビも増えてしまいます。
目に見えない敵に対抗すべく出来ることは皆で協力していきましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子