そもそも日本人が薬を飲むのが好きなのか、患者さんは、薬好きな方が多いです。
痛いところがあったら、痛み止めを飲んで抑えてしまうのは、確かにそれは必要かなと私も思います。
ただ高脂血症や高血圧や糖尿病などの、いわゆるメタボと言われる疾患を抱えている方は、薬に頼り過ぎな気がします。
薬を飲んでいるから、今で通り食べてよいと考えている風なのには、何となくいつも違和感があります。
年末年始に向けては、意気込んで、おいしいものを食べようと思っている方たちも多いと思うので、ちゃんと薬を飲んでコントロールしていくのも、大事なことではあるのですが、でもちょっと変ですよね。
食べなければ、コレステロールも上がらないし、お酒も減らせば、血圧も血糖値も下がるのに、それはやめない。しかも運動も全然しないで、薬に頼りすぎるのはどうかな。
いい薬はいっぱいあるけれども、薬よりも前に、生活習慣をちょっと考えてみましょうね。毎日毎日、食事のことや、運動の説明をしながら、メタボの薬を処方するたびに、ちょっと私は悲しくなります。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子