暑くなった頃から毎日、コロナに罹っていました、という患者さんが続いています。
後遺症が全く残らない方もいらっしゃいますが、軽症としては匂い、味がしばらく鈍感、疲れやすいなど挙げられます。
患者さんの訴えとしては、
・飼い猫のお尻が臭いのがわからなくなった
・赤ちゃんがうんちをしていたのに気づかなかった
・味が濃いのか薄いのかわからない
食欲が出ない
・寝ても寝ても眠い
・気がつけば気を失ったように眠ってしまっていた
などです。
これらは、個人差はありますが、 2ヵ月くらいで回復してくると言われています。
なお、のどの違和感や咳がある場合は、長期に続くことがあるので、病院を受診しましょう。
また、小児は本人がよくわからないので、消化器症状や呼吸器症状に、親御さんが注意してください。一見元通り元気そうでも、学校や幼稚園から帰ると、体力を消耗していることが多いので、よく観察しましょう。
罹患者のお話を聞きますと、その方の弱いところに症状が残りやすいようです。元々痛いところ、痒いところ、辛いところは大事にしてください。
湿疹が出やすい方は、今まで以上に優しく洗って、皮膚を温めないように。痒いところは冷やす、洗剤を半分にするなど。
アトピー性皮膚炎や、食物アレルギーが酷くなったという報告は、思いの外、多いです。仕事が出来なくなる程の後遺症ではないのですが、痒みの継続は辛いです。
皮膚の症状が強く出る方には、思い切って、タオルや敷布団の全取っ替えを薦めています。また、洗濯槽の洗浄も忘れずに。
最近の高湿度ではダニ、カビが急増しますから、対策してください。
だるさは、経験者にしか理解できず、なまけていると思われたりします。病み上がりに無理をすると、かえってだるさが長引く傾向があるので、無理せずに。
休むことが治療です。お大切に。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子