薬疹を疑った場合、まず疑わしいお薬は、原則全て中止です。
長くずっと飲んでいるお薬は、薬疹を起こさないと考えがちですが、ある時突然合わなくなることがありますので、飲んでいる薬には、全て疑いを持ってください。
合わない薬剤を飲み続けていると、あっという間に全身に広がり、発熱も伴ってきます。
眼や唇など、粘膜を壊すような激しい薬疹は、後遺症を残す事がありますから、薬疹は油断禁物です。
お薬を飲んで、すぐに反応すると思っている方も多いのですが、通常、薬疹を起こす経路ができるまでには、少し時間がかかります。
過去に内服したことがある薬は、飲んですぐに反応してくることはありますが、すぐの反応には、ウイルス感染などの病気も考えなくてはいけません。
内服を止めて、速やかに皮疹が引く場合と、消退するのにしばらく時間がかかる場合があります。自己判断せずに、医療機関を受診してください。
受診の際には、薬剤名、いつから内服しているか、いつから症状が出ているかなどの情報がとても大事です。
お薬手帳を忘れずに持参しましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子