もともと寒暖差に弱い、高湿度に弱いなど、それぞれの体質に合わない環境というものはあるのですが、『昨日の最低気温が、今日の最高気温』のような日が繰り返されると、ダメージを大きく受けるタイプの方というのがはっきり見えてきます。
特に血圧が高めの方、血糖値のコントロールが悪い方は、環境の変化に弱い印象があります。お薬を飲んで、ある程度の調子を保っている方でも、非常に影響を受けている感じです。
血圧が高いと、身体の隅々まで圧がかかり、いつも身体が緊張状態にあると思ってください。頭痛やのぼせや、体調が悪いという自覚症状がなくても、身体はいつも緊張を強いられます。
遺伝的な高血圧の方もいらっしゃいますが、食事や運動不足の影響も大きいです。ある程度の年齢になってから症状が出てきた場合は、内服だけで安心せずに、きちんと身体を労わることをしましょう。
その方にちょうどよい運動量は、身体測定や検診結果、食事の摂取状況や過去の運動経験などから決めるのがよいのですが、深呼吸くらいしか身体を伸ばしていないような方は、まず足首を回して屈伸運動をしてから、歩くことを始めてみてください。
天気予報は、1週間も2週間も前からある程度予報が出ています。低気圧がやってくること、温度が変わることは、事前にある程度予測できます。その情報を活用して、いつも自分のコンディションを整えておきましょう。
基礎疾患があり、環境のダメージを受けやすい方の疲れや不調は、調子のよい人からは想像ができないくらい辛いものがあります。
まず身体になるべく負荷をかけないために、朝起きる時間、寝る時間を大きく変えない。いつも同じように過ごす。無理をしない。
無理をしないと言うのは、頑張らないと言うことではなく、食べ過ぎない、飲みすぎない、夜更かしをしない、運動をしすぎない、そのようなことになります。
基礎疾患がない方が、多少頑張りすぎたときは、休めば回復しますが、基礎疾患があると、元通りになるまでにものすごく時間がかかることを忘れずに行動しましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子
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