ビオチンは、ビタミンHといわれ、ドイツ語の皮膚を意味するHautの頭文字から名付けられています。
ビタミンB郡に含まれますが、皮膚のビタミンと言われるように、皮膚を丈夫にする働きをします。そして、皮膚の“延長”である爪にも効果を発揮します。
中高年になって、爪が欠けやすくなったり、薄くなったり、また若くてもジェルネイルなどをずっとしていることで起きてくる、爪の栄養不足などによく使います。
髪も皮膚の“仲間”なので効くだろうと、20年くらい処方してきましたが、爪のために使っていたら、「髪の毛にコシが出てきた。」「太くなった。」「白髪が減ってきた。」「髪のツヤが出てきた。」というケースを経験しています。
また、美容治療としてのビオチン注射をすることで、もっと皮膚をサポートできます。ただし、気長に行うことが肝要です。
一般的な食事を普通にしていれば、豆類やキノコやタンパク質などをちゃんと摂れますので、ビオチンが不足するという事態は起こりませんが、プラスで注射して加えていくと、タンパク質や糖質、脂質の代謝をよくし、食材の効果もアップするため、頭髪も皮膚も更に丈夫になっていきます。
美肌や美髪目的にも効果が高く、抜け毛の予防や、白髪の予防にもなります。水溶性のビタミンに含まれるため、大量に摂取しても蓄積はしないので、定期的に継続することが望ましいです。
ビオチン注射は、週1〜2回が理想ですが、7日から10日に1回くらいでも、気長に続けてみましょう。美容皮膚科でご相談ください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子