なぜ整形外科医でもない、女性外来の医師である私が、関節周囲にPRPを射つのか。
女性外来をしていると、痛みがどこかにあることで、体調を崩している方が、なんと多いことか。
痛みが日常生活を妨げていることが多く、湿布や鎮痛剤で抑えながら日々耐えている方が、思いの外いらっしゃいます。
中には、関節の手術をしてしばらくして痛みが再発し、再度手術をするか、対症療法で行くか、悩んでいらっしゃる方もいます。
手術をするとなれば、それなりの時間を使うことになりますし、仕事も一時的にストップしなくてはなりません。
鎮痛剤の処方は可能ですが、整形外科医のように、バシッと痛みのブロックをして、痛みから解放してあげられないかと考えていた頃に、海外でPRPの研修に出会いました。
1年中暑いアジアの国々では、床は大理石、一年中冷房、靴下やストッキングは履かない生活で、脚は冷えて膝や腰の痛い方が沢山いました。
ほぼ毎月、3年ほど関節周囲にPRPを射つ治療をガッチリ学んできました。
膝の長期の痛みやテニス肘、肘内障などの痛みを取るために、関節の周囲の血流豊富な皮下にPRPを注射します。
変性、損傷した関節周囲の軟部組織に射つことで、かなり痛みが軽減します。関節腔内ではなく、ダウンタイムがほぼない関節周囲の皮下組織に射ちます。
もちろん全ての痛みに対応できるわけではありませんが、治療は手術しかないと言われて、何か他に良い方法がないかと模索中でしたら、PRPを考慮いただければと思います。
また、顔のシワの原因が体の痛みであることも多く、自分で気づかないうちに顔に力が入り、眉間にシワが寄っている事はよくあります。またいつも痛みがあると、口がへの字になったりします。
顔のシワには、ボトックスやPRPの治療をしますが、痛みは、湿布や痛み止めでは長期に抑えることができず、その時だけの痛みの軽減になります。それで関節周囲の痛みにはPRP療法を行っています。
美容だけでなく、長い間悩んでいる関節の痛みがありましたら、ご相談ください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子