なぜ、私が両側の関節周囲にPRPを射つかというと、それは左右のバランスを取るためです。
元々人間の体は、左右の臓器がかばいあって、バランスをとっています。
交感神経と副交感神経の相互作用から考えても、左右のバランスを保つ必要があります。
痛みを取るだけでしたら、ヒアルロン酸やステロイドで充分ですが、PRPを射つことは組織を修復する能力を上げて、細胞を若返らせることが目的です。
そのため、患側の痛みをとるだけではなく、やはり両側に射つのが、当然と言えば当然なのです。
片側の膝に痛みがあると、必ず逆の膝にも、同じように痛みが出てくることが多く、近い将来、同様の変形や変性が起こるであろう予防として、必ず両側に射ちます。
既に片側の足を引きずっていたり、体重をかけたときに、痛みが生じている場合には、かなりの負担が逆の足にかかっていると考えます。かばう時には、健側には正常時の4倍以上の力がかかると言われています。
そのため『私のクリニック目白』では、先のことを充分に考慮して、両方のバランスを取るために、両側の関節周囲に同じようにPRPを射っています。
PRPを射つ最大の目的は、関節周囲の修復力をあげて、関節のアンチエイジングをはかるとともに、痛みを無くすことです。
効果の持続性を上げるためにも、必ず両側に射ちます。これは顔のたるみや皺に左右差があるときも、左右にPRPを射つのと同じです。
関節の痛みも、PRPの美容治療と同様にサポートできますので、手術の前に一度考えてみていただければと思います。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子