女性の見た目の老化で、顔のシミやシワはもちろん気になるところですが、髪の毛のボリュームって、とても響く気がします。
何が原因で髪が少なくなってしまうのか。タバコを吸っていても、髪がフサフサな方もいれば、ちゃんと健康的な生活をしていても、薄くなってしまう方もいらっしゃいます。
でもやはり全体的に言えるのは、血流だと思います。
頭皮の問題を抱えてクリニックにいらっしゃる方で多い訴えは、頭皮の痒み、髪が抜ける。この2つです。
頭皮がかゆい方は、頭皮の炎症、乾燥が多く、炎症の代表的なものは毛のう炎です。乾燥はアトピー性皮膚炎や湿疹があります。また、ウエットなフケのようになるものは、脂漏性皮膚炎であることが多いです。
髪が薄くなる場合、髪が細くなり、全体にボリュームが落ちてきます。分け目がハッキリしたり、頭皮の輪郭が透けて見えたりします。また円形脱毛ですと、1部が一斉に抜けてしまい、抜けた部分の頭皮がツルツルして違和感があったりします。
日本人は、1平方センチメートルに250本位の髪の毛が生えています。1日に0.3ミリ位伸びて、年間ですと11センチ位伸びる計算になります。
薄毛の対策としては、何よりも頭皮の血流を良くすることが大事です。体中の血管は、年齢とともに老化しますので、血管の弾力性が下がり血流が悪くなります。
頭皮ですと、頭皮の毛根に栄養が行きにくくなります。
年齢とともに、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下しますから、更年期あたりから髪のボリュームが下がり細くなってくるのは、当然と言えば当然なのです。
エストロゲンを増やす食事としては、大豆イソフラボン、ざくろ、またホルモン療法などがあります。また、年齢とともにストレスも増えていくので、自律神経のバランスが崩れることで、血管が収縮して血流が悪くなることが原因になることもあります。
治療としてはまず、ブラッシングを薦めています。シャンプー前の予洗い、シャンプーの時のマッサージ、ドライヤーの当て方、その辺を気をつけていくことがまず大事です。
クリニックでできることとしては、皮膚のビタミンの投与と、PRPによる毛母細胞(もうぼさいぼう)を活性化する治療になるかと思います。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子