先日、頭髪研究をしている方のお話を聞く機会がありました。お話はいちいち同感でした。
まずやはり、頭皮の血流を良くする事が、本当に大事です。ブラッシング、自分でマッサージ、洗うときの力加減、お湯の当て方。
また髪の毛に良い食材を摂るというのも、やはり大切なことです。睡眠やストレスを減らすということも大事です。
ただ、日々の生活で患者さん本人が、食べることをどれだけ頑張っているかは、なかなか把握できないのですが、少しずつでも改善することが望まれます。
そして、やはりそこだよなと思ったのは、育毛剤を塗る回数が少なすぎるということでした。
1週間に使う量をこれだけですと渡しても、使い切れない人がほとんどだという話でした。つまり、1日3回塗ってくださいといっても、「夜しか塗れません。」「忙しくて忘れました。」「日中は塗れません。」と、必要な治療ができていないというのが現状です。
これは頭髪に限らず、皮膚も然り。なかなかみんな保湿をしません。
このひどい乾燥で頬がぴりぴりしていても、しっかり洗って朝晩しか塗っていない。皮膚が助けを出しているのに放っておく。毎回来院されるたびに伝えても、なかなか塗れません。
お化粧の上に塗っていいのかなど、塗れない理由をたくさん言われます。痛い、かゆいのと、一回多く塗って調子が良いのと、どっちがよいかよく考えてみましょう。
髪の話はかなり深刻だと思うのですが、それでも塗れないときは、どうしたらいいのでしょうね。よく水場に馬を連れて行っても、水を飲むのは馬の勝手だからと言う話を聞きますが、まさにその通りです。塗りましょうね。
クリニックでの頭髪治療は、カウンセリングによる生活習慣の見直し、髪を育てるビタミン注射、PRP療法などになりますが、何事も継続がとにかく大事になります。
現在、頭髪を育てる頭皮に優しい化粧品を考案中です。しばしお待ちを。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子