30代になると、皮膚の悩みの中に、顔のたるみが急上昇してきます。老化の代名詞ともいえる顔のたるみ、なんとかしたいですよね。
30歳から35歳位の間に老けこんでいく人と、若々しくいく人の差が出るように感じます。シワやたるみが悪いわけではありませんが、美人肌にとっては大敵、いつも弾力のある若々しい肌でいたいですね。
顔のたるみは、年齢とともに、目の周り、口の周りに起きてきますが、老け顔を作ってしまうのは、ずばり口周り、年齢を感じさせる“ほうれい線”のしわざです。
このほうれい線は、小鼻の両側から唇両端にできるシワのこと。若いときは、笑ったときに目立つくらいのほうれい線も、年齢を重ねると、笑わなくても深くくっきりと目立ち、気になります。
ほうれい線は、骨格や顔の筋肉の付き方、歯並びに影響されます。顔の複雑な表情をつくっている表情筋が、老化によって衰えると、頬が下がり、ほうれい線がくっきりとなってしまいます。
加齢とともに筋肉が衰えるのは仕方の無いことですが、鍛えることは可能です。食事をよく噛んで食べることで、口まわりの筋肉がバランスよく鍛えらます。固めのガムを1日20分程度噛むことも有効です。
また、口のまわりの筋肉は、入れ歯にすると一気に落ちてしまいます。年に1度は歯科検診をし、自分の歯を失わないようにしましょう。
ほうれい線対策には、マッサージも有効です。おすすめは頭皮マッサージです。頭皮と顔の皮膚はつながっています。ですから、頭皮が凝って硬くなり、動きが悪くなると、顔の皮膚まで動きが悪くなって、下がってしまいます。
健康な頭皮をつくることが、顔のたるみ予防にもなります。指のはらで頭皮を持ち上げるようにして、ゆっくりとマッサージします。毎日少しずつ、頭が疲れたと思ったら、行なってみてください。
そのほか、目の周囲のツボ押しもおすすめです。目の周囲のツボを押すときは、眼球に触れないように気をつけます。指のはらでゆっくりやさしく指圧していきましょう。疲れ目にも効果的なツボです。
また、ほうれい線を防ぐには、紫外線のダメージを減らすことも大事。紫外線は、皮膚センイを壊し、体内に活性酸素を発生させて、皮膚のハリや弾力に必要な、コラーゲンやエラスチンを変性させてしまいます。
肌のしわやたるみの一番の原因は、紫外線の蓄積ですから、季節に関係なく、万全の紫外線対策が必要です。
さらに、皮膚の乾燥も、ほうれい線を深くします。どこにいっても、皮膚は1年中乾燥した環境にさらされています。こまめに保湿をしてください。
人は生きている限り老化に向かっているのですから、ほうれい線もいつの日にかできてはきますが、表情筋を鍛えたり、皮膚へのケアをきちんと行うことで、目立たなくさせることは可能です。年だからと諦めないで、毎日少しずつケアをしていきましょう。
今はまだ若いあなたも今日から予防をね。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子