ニキビができると一生懸命洗うのに、洗ったあと何もぬらないで乾かすのがよいと思っている方って結構いらっしゃいます。
それってとても危険。
洗いすぎると、皮膚のバリアはどんどん落ちて、皮膚は弱くなる一方です。
元々皮膚には常在菌がたくさんいます。常在菌の代表は表皮ブドウ球菌、アクネかん菌とカビです。常在菌は文字どおり誰の皮膚にも常在していますが、洗いすぎて皮脂が減り、乾燥したり、紫外線の影響で皮膚温が上がり炎症が起こると、皮膚表面のバリアが乱れ皮膚炎を起こします。すると常在菌のバランスがくずれます。この時、アクネかん菌がふえるとニキビとなり、カビが増えれば、脂漏性皮膚炎を起こします。
つまりニキビができている時は、何かがうまくいっていない時です。洗い方が合っていないか、使っているものが合っていない可能性が高いのです。ニキビができていても、優しくそっと洗うこと。お化粧しているなら、クレンジングを軽くつけ、水で流すだけで充分。Tゾーンが油っぽいときはTゾーンだけ、石けんや洗顔フォームを泡立て過ぎず、ダブル洗顔をしてください。乾燥が強いときはダブル洗顔はしなくていいのですよ。
洗った後は水分を補う化粧水、皮膚のバリアを補給する乳液やクリームで保湿します。Tゾーン以外は乳液、クリームは2~3回重ねて塗ります。しっかり保湿することもニキビ治療の早道ということをお忘れなく。
私のクリニック目白
院長 平田雅子