花粉が飛ぶ頃になると寒くても“皮膚季節”は、春です。
皮脂のバランスは崩れやすくなり、頭皮が何となく油っぽく、洗ってもかゆみが取れず、知らず知らず頭をかいていたり、髪型が決まらないなどの訴えが増えます。これは脂漏性皮膚炎といって、季節の変わり目に悪化する皮膚炎の症状のこともあります。頭皮に常在菌のカビが増えている状態ですが、洗い方や食事に気をつけてコントロールできます。よく効く薬もちゃんとあります。
以前「春の肌事情」でお伝えしたように、春は病が上方へ向かいやすいので、頭痛や耳鳴り、めまいやふらつきも起こりやすい季節です。
皮膚も例外ではなく、花粉や黄砂でおきる顔のトラブルが多くなります。乾燥に留意して頬の薄いところは何回も保湿します。保湿することで、薄い部分を丈夫にすれば、ある程度の肌荒れはカバーできます。
努力が報われないときは受診してください。
私のクリニック目白
院長 平田雅子