今回は少し色っぽく、『誘う唇』をめざしてみましょう。
まずは質感。弾力があって、スベスベでつやがあって、触れたくなるくちびるになりましょう。いつも唇の皮がむけてガサガサ硬くなっている皆さん、今日でガサガサ唇とお別れしましょうね。
唇には汗の腺も、毛穴もありませんから、温度調節もできませんし、粘膜を被う皮脂もありません。だから乾燥するのは当然の事ではあるのですが、やはり目立つ唇、何とかうるるんとした唇をキープしておきたいところです。
唇のカサツキがなかなかとれない時は、かぶれも疑ってみます。唇のかぶれは意外とよくあります。口紅の防腐剤や香料、口紅の色を決定している、赤色○号という色自体にかぶれる事もあります。歯みがきのチューブや、果物の果汁や、特定の食物で痒くなったり腫れたりすることもあります。
予防はとにかく怪しいものを避けること。一度合わなかったものは、何年経ってもかぶれます。そろそろ使えるかなぁはありません。油断なく!
歯磨きのチューブは、つけなくても問題はありません。粘膜が弱い方は、何もつけないで磨きましょう。粘膜の弱い方は、胃粘膜もダメージを受けやすいので、辛いもの、カフェインなどの刺激物はとりすぎないようにします。口内炎ができやすい方も、同様に粘膜の保護を忘れずにね。
また果物は、唇に触れないようにいただきましょう。食物アレルギーは、合わない食物を口に入れた時に、触れた部分がピリピリしたり痒くなったり、鼻詰まりを起こしたり、息苦しくなったり、お腹を壊したりします。これも注意しなければならない症状です。
そして身体の脱水も唇の乾燥をまねきます。唇が乾燥してきたなと思ったら、すぐに一杯お水を飲むことです。できればのどが乾く前に、30分に一度、水分補給をしましょう。脱水は細胞の老化を早めます。
小さいお子さんでは、口で呼吸をしているために唇が乾燥しているケースがよくあります。大人で口がポカンと開いていると、美人は台無しです。鼻呼吸をしましょうね。
一日何回もオイルでもワセリンでも何かを塗りましょう。自宅にいるときは塗った上から小さく切ったラップで唇を覆います。スベスベになること間違いなしです。
口紅を塗るときは、しっかり保湿した上から、置くようにそっと塗ります。そうすると口紅で荒れることが少なくなります。グロスを塗りすぎてヌルヌルは、ちょっと品が無くなるので、その辺りも注意してね。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子