乾燥の季節になると、手指が突然切れて、痛くなることがあります。
夏に比べて、何か普段の動作が変わったわけでは無いのですが、皮膚の表面が乾燥していると、やはり守る力が落ちるため、ちょっとした紙と触れる動作でも、皮膚の表面が切れて痛い思いをします。
私たちもこの時期になると、カルテで指先が切れて、消毒するたびに、飛び上がるほど痛いことがよくあります。
患者さんも、突然指先が赤くなって、痛くなりましたと言って来院されます。その部位を拡大して見ますと、細かい傷が見えます。
かかとの硬い部分も、冬になると割れやすくなるので、長い距離を歩いたわけではないのに、突然痛みか起きたりします。
予防としては、これもやはり、徹底的に保湿です。しっかりと、クリームまたはワセリンなどを塗りましょう。
しっかり塗って、丸一日位ガーゼを当てておけば、わりと早めに回復します。乾燥は皮膚の傷ですから、冬の乾燥の時期は、思いもかけない痛みに襲われたりします。普段から大事にケアしてください。
そして静電気も、乾燥している皮膚に起こります。ハンドクリームをしっかり塗って、備えてください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子