素足の女性をたくさん見かけるようになりました。
皮膚科医の目で見ていると、トラブルを抱えている足の何と多いことか。大丈夫ですか。と声をかけたい方が毎日何人もいらっしゃいます(皮膚科医は人の足をよく見ています)。
まず爪。切りすぎの方が多いです。白いところを全部切るのは、切りすぎです。爪の長さは皮膚の高さに合わせておきます。深爪は厳禁。ちょっと長いかなという位がちょうどよいと心得ましょう。
できれば、爪切りで切るよりヤスリで削ります。そのほうが爪の根元に負担をかけません。爪の角ですが、丸く切らずに、四角く切ります。 四角く切ることで、陥入爪(まき爪)の予防ができます。
ペディキュアを塗る時は、爪の根元に押し込むように塗ったりせずに、ほんの少しだけ根元を空けて塗ります。爪の根元付近で爪は作られていますから、爪の根元を守ることは丈夫な爪作りには欠かせません。可能なら爪の根元に乳液などを塗って、保護しておきたいですね。
次にタコ。タコは皮膚科では胼胝(べんち)と呼びます。皮膚が刺激により硬くなっている状態です。皮膚を硬くすることによって、皮膚が傷つくのを防いでいるのです。なので、足に合わない靴を履いていると、体重のかかる足底や、足のゆびとゆびの間や、第5趾(足のこゆび)の外側にタコができやすくなります。始めは痛いタコも、育ちすぎてカチンコチンになり、痛くない方もいらっしゃいます。軽石や皮膚を軟らかくする薬で悪化させないようにしましょう。足の裏が硬くなる水虫もありますから、いろいろ注意しても良くならなかったら皮膚科へ。
そして爪白癬(爪の水虫)。足の爪が白や褐色調、黒く濁って厚くなります。ペディキュアを塗って隠せても、治りはしないので早めの治療をお勧めします。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子