今年は、帯状疱疹の患者さんが、春先から多かったです。
夏はとても暑くて、かと思うと急に涼しくなったり。温度差が激しかったことももちろんですが、コロナのことで、心身ともに弱ることも多かったのかと思います。
帯状疱疹は、よく言われるように、年齢に伴い出現率が多くなります。特効薬も数種類ありますが、それとともにワクチンによって、帯状疱疹の発現を抑えようとする試みもあります。
既存の1回の生ワクチン以外に、2回打つサブユニットワクチンも登場しました。どちらがいいかの意見も、いろいろありますが、私的には何よりも、帯状疱疹かもと思ったときの、薬剤を使うタイミングが、とても大事だと思います。1時間でも早い治療開始が望まれます。
帯状疱疹で辛いのは、もちろん皮疹が出ているときの痛みもですが、帯状疱疹後の神経痛と言われる、帯状疱疹自体は治ったのに、痛みが続くことです。
帯状疱疹だと思わずに、そのうち治るかなぁと、何もせずに我慢していたり、よく効く薬があるのに、その飲む時期を逃してしまうことが、後遺症に悩まされる一番の問題です。
帯状疱疹は、皮膚の病気ではありますが、内科でも整形外科でも診断されます。片側のみに起こる、いつもと違う痛み、痺れを伴う痛み、同間隔で起こる痛み、皮膚に触れただけでザワザワする違和感がある痛みなどは、帯状疱疹からです。
皮疹が出る前に診断がつくことも、多々あります。疑わしいときは受診しましょう。
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院長 平田 雅子