ちょっとした刺激で、すぐカサカサしたり、赤くなって痒くなる方がいらっしゃいます。
いつもより、少し長く陽射しに当たったとか、ちょっと乾燥する、暖房の効いた部屋に長くいたとか、新しい化粧品を使ったとか、思い切って美容治療をしたとかで、目の周りや頬の薄いところが、腫れたり痒くなる方が、時々いらっしゃいます。
そうした方の根っこの原因は、乾燥が強いこと。あまり手入れができていません。
でも患者さんは、「ちゃんと塗っています。保湿しています。いいものを使っています。高級な化粧品を使っています。」です。
考えられる良いものを使っていても、塗り方や、塗る回数が合っていないと、全然保湿には足りません。関東の冬の湿度は、本当に低いです。特にこの季節は恐ろしい乾燥です。
何が言いたいかと言うと、徹底して外側からのバリアを上げないと、太刀打ちできない乾燥だということです。
もし自分が、いつもちょっとしたことで調子が悪くなるという自覚があるのでしたら、外から何とか補うしかないわけです。忙しいとか、塗っている暇がないとかは、言わないこと。
私は毎日、一日10回位は、必ず塗っています。全体ではなくて、部分的のこともあるけれど、何回も塗ります。乾燥している肌に慣れてしまうと、乾燥していることに気づかないので、ほったらかしになります。それが普通の人です。
朝晩の2回だけなんて、とんでもないことです。1日10回塗っていても、この東京の乾燥では、夕方近くになると、もしくは暖房の中に入ると、頬がヒリヒリしてきます。
湿度計をちゃんと置いて、自分がいる環境の湿度を確認して、加湿器を使うなり、濡れタオルを下げるなりしましょう。保湿が足りないのに、敏感肌なのって言うのは、やめましょう。
どうかこの年末年始、少しでもお休みがあったら、保湿を何回も心がけて、テレビを見ながらでも塗ってください。まずはそこ。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子