今年の冬は、しもやけの患者さんが、とても多かったです。
都心部は、桜も散り始めたというのに、まだまだ寒く、今だに治りきっていない方も、ちらほらいらっしゃいます。
手のしもやけの方が多いのですが、足にも症状が出ている方もいらっしゃいます。
第一関節から第二関節にかけて、指背側が赤くなり、浮腫んだように腫れています。
しもやけと聞くと、かゆいイメージがあるかもしれませんが、結構パンパンになっていると、痛みが強く曲げにくく、指先まで広がっている場合には、何かが触れるだけで痛いこともあります。
しもやけは、一日内の温度差が10度以上の日が続くと、できてくると言われています。一日中低温が続くより、温度差が影響します。
今年の東京の3月は、昨日と今日の温度差も10度以上の日が多く、少し暖かくなって、指先の痛みが緩和してきたと思うと、翌日にはかなり冷えて、また悪化というケースが目立ちました。
治療としては、血流を良くするお薬を使います。全身の血流が良くなる薬では、鼻出血を起こしたりしますから、一般的には、ビタミンEの服用や、温める漢方を用います。またビタミンEの軟膏を塗りながら、ひどいところはステロイド軟膏を使います。
日常の注意としては、極力冷やさない。外出の他、就眠時にも手袋を着用します。手指のストレッチや、肩から手を回すなども効果的です。
帰宅時や起床時に手浴。このとき、オイルを 1滴入れると、手の乾燥も防げます。試してみてください。
2週間ほどケアしても変化がなかったら、膠原病や血液疾患が隠れている場合がありますから、医療機関を受診しましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子