もうすぐ梅雨の季節がやってきますね。
湿度が高くなると、だるくなったり、調子が悪くなったりする方は多いのですが、身体に住み着くカビは少しずつ元気になって活動をし始めます。
特に、水虫の原因になる白癬菌(はくせんきん)というカビは、この時期、力を発揮します。
カビの増殖する条件は3つ。適度な温度、適度な湿度そして栄養です。この条件が1つでも欠けると育ちません。
人の皮膚は、カビの繁殖に好都合な体温、湿度を上げる汗、栄養になる角質があるため、カビの成長にはぴったりなのです。
体温や角質を無くす事は不可能ですが、足に汗をかかないようにして湿気を減らす工夫をしましょう。
入浴時は石けんで、趾(ゆび)の間まで洗います。流した後はタオルでよく水気をとります。朝、くつ下をはく前にも趾の間の汗を拭きます。特に第4趾間(4番目のゆびと5番目のゆびの間)は汚れも汗も溜まりやすいところなので要注意です。まずはいつも足を快適な状態にしておきましょう。
帰宅したら まず手足を洗って、清潔に保ちましょう。
また、突然の雨で靴が濡れてしまった時の為に、タオルや替えの靴下やサンダルを用意しておきたいですね。濡れたままにしておくと、あっという間に菌は広がります。
水虫のよくある症状ですが 足のゆびの間の皮膚がめくれてきたり、小さな水疱ができたりします。痒みを伴うことは多いのですが、痒みが気になる程ではないこともあります。
慢性になると、足の裏が硬くなる角質型に移行していきます。
いずれのタイプの水虫でも、感染したなと思ったら、早めに医療機関で受診してひどくならないようにしましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子