あまりの暑さに、普段皮膚が丈夫で、今まで何のトラブルも無かった方まで、かゆくなったり、ピリピリしたりで来院されています。
乾燥タイプなど、バリアの弱い方は特にですが、大汗をかくことで汗かぶれを起こしています。
あせもももちろんですが、汗自体にかぶれるという現象を起こしている方が、とても多くなりました。
対策としては、まず皮膚から汗をどかす事。これには、濡れタオルなどで汗を拭き取ることが望ましいです。市販のウェットシート等でもよいので、アルコールが入ってないもの、赤ちゃんのお口ふき用のものなどを使ってください。
アルコールが入っていると、皮脂を溶かしてしまうので、バリアとなっている皮脂が更に取れてしまい、また荒れる原因になってしまいます。アルコールが入っていないものを選んでください。
汗を除去した後は、必ず保湿をします。いつも使っている、自分に合っている保湿剤で構いませんので、必ず保護してください。
汗をかいたからといって、石鹸をつけてゴシゴシ洗うのではなく、汗だけ流すように洗っていただいた方がよいです。
汗をかいたことで、汗の臭いを気にして、しっかり洗いすぎている方も多いのですが、以前書きましたが、洗いすぎてバリアが落ちることで、臭いが発生することも多いので、汗だけ取る洗い方をして、必ず保湿をします。
軽い場合は、洗い方を気をつけ、保湿をして冷やすことで、ほとんどかゆさが治まるのですが、2〜3日してもかゆさが取れない、赤みが強くなるときは、早めに皮膚科を受診してください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子