私が小学生だった頃は、日焼けは身体に良いと思われていました。
「夏、日焼けをすれば、冬に風邪をひかない」。そんなことを子供の頃は信じていました。
私が通っていた小学校では、10回以上プールや海に行って泳ぐという夏休みの宿題がありました。
私の家族には海水浴という習慣があまりなく、夏休み1ヵ月の間、1回位しか連れて行ってもらえず、その1回に1を加えて11回と書いて9月1日に提出していました。
私自身も、日に当たると疲れるのを小学生位から感じていたので、陽射しはなるべく避けていたと思います。日に弱かったのかもしれません。
何を言いたいかと言うと、昔、日焼けは健康のために必要なものでした。現在は、なるべく避けたいものに変わりました。
もちろん骨を作るvitamin Dを活性化するという功罪もありますが、それは1日15分の通勤時の歩きで充分です。
どんなに日焼け止めを塗っていても、どこかは焼けます。目から入ってくる紫外線もありますし、100%避けられる人なんていません。
骨粗しょう症は、日本に住んでいる限り、日差しが足りないのではなく、例えば昼夜逆転の生活をしているとか、若い時からの食事が影響だと私は考えています。
なので、一年中日焼け対策をして、シミは作らない人になりましょう。シミができてから悩むよりは、防御するのが1番です。
もちろん、1年中日差しを防げる黒い服を着て、UVカットの眼鏡をかけ、肌を外で出さないということが可能であればそれも良いかもしれませんが、首や耳が出ている人は、そこにもちゃんと塗りましょう。
朝だけ塗って安心ではないので、日中外に出る時にもう一度塗りましょう。冬も、曇りの日でも、紫外線の影響を受けています。油断なく。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子