気温が上がり、湿度が高くなると、“パンケーキ症候群”と呼ばれるアレルギーが増えてきます。
名前は可愛いですが、中身は怖いダニのアレルギーです。
日本では“お好み焼き症候群”でもよかったと思うのですが、パンケーキ症候群と呼ばれるようになりました。
内容はかなりシビアです。重症だと腹痛や下痢、嘔吐が突然起きたり、喘息などアナフィラキシー様の症状がでます。
例えば、同じチェーン店でも、渋谷店のコーヒーを飲んだときだけ具合が悪くなる。同じチェーン店のパン屋さんなのに、池袋店のパンだけがダメ。という現象が起こります。
食べたものに、ダニが繁殖していたのです。挽いたコーヒー豆、小麦粉、寒天のもと、麺類、お麩など、ダニが繁殖できる物なら何でも原因になります。
普段は大丈夫、家で食べるものは大丈夫、でもどこかのお店で食べた後だけ具合が悪くなるということは、小麦の保存の仕方が違うから起こります。
粉ものは、開けたら一度に使うか、残りは密封して全て冷蔵庫に保存し、早めに使い切りましょう。私は塩や砂糖も全部冷蔵庫に保管しています。
細かいチェックがアレルギーから身を守ります。抜かりなくいきましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子