私の診察室の湿度が、今日は31%です。2週間位前までは、60%以上を常にキープしていました。時々81%の日もありました。
ものすごい乾燥が始まっています。
何度かお伝えしてきましたが、今年の夏は、想像を絶する暑さだったこともあり、ほとんど1日中冷房の中にいました。
寝ている間も冷房を切るのが危険で、常に冷房onが当たり前になっていました。
なので、皮膚は真夏からかなり乾燥していたと思われます。インナードライという状態です。
汗をかいたときに、皮脂が出ますし、汗で皮膚が潤っているかのように錯覚していることも多いのです。しかし、汗が乾くときには、皮脂も奪っていきます。
環境の乾燥もともなって、皮膚は徐々に乾いていたはずです。また夏暑いときに、ベタベタするのが嫌だと、化粧水しか塗らない方も時々いらっしゃいます。
今、乾燥に襲われている方が、続々来院されています。あちこちかゆくなっていらっしゃいます。
対策です。
1. 身体の痒みが出てきているのでしたら、ナイロンタオル、普通のタオルも一度止めてみる。手で汗を流す程度の洗い方をする。
2. 石鹸は使いすぎない。
3. 湯船に長々浸かっているのでしたら、半分の時間にし、お湯の温度を上げない。
4. お風呂上がりだけ、保湿剤を塗る方という方は結構いらっしゃいますが、朝も塗る。
5. 顔は必ず水で流す。Tゾーンを中心に洗顔料を使って洗ってもよいですが、ダブル洗顔を1回止める。洗顔料を減らしてみる。
6. 保湿を丁寧にする。1日朝晩2回の保湿では、全く足りません。
以上、保湿大王になって、大乾燥に立ち向かってください。それで2週間経っても変化がなかったら、皮膚科に行きましょう。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子