晴れの日が続いています。しばらく雨が全く降らないので、関東地方は恐ろしいくらい乾燥しています。
誰の身にもこの乾燥はダメージを与えているはずなのですが、ある人は目が痛い、ある人は皮膚が痛い、皮膚がかゆい、頭皮がつっぱって痛くてかゆい、鼻の中が乾燥して痛い。
また、咳が出る、息苦しいなど、呼吸器症状が出ている方もいます。それぞれ早めに対策をしないと更に酷くなっていきます。
私の専門分野の皮膚について、アドバイスをしたいと思います。皮膚が痛い痒い。これは皮膚の表面、最外層の皮脂が激減している事が原因です。
お風呂の入り方、洗い方を変えて対応しましょう。
① タオルでこするのを止める
ナイロンタオルや硬いタオルを使っている方はやめる。1番柔らかいタイプのタオルを使っていますと言われる方がいらっしゃいますが、タオルはタオル。擦れるものは全て中止。
② 石鹸を止めて手で洗う
石鹸や洗顔料も1度お休みしてみる。足やお尻や脇や汗をかくところなど、汚れるところは洗ってもいいですが、その他は石鹸を積極的に使うのを控えてみることです。
③ シャワーで流す
お湯に浸かると、更に皮脂が無くなります。寒いので温まりたいという方は、お湯の温度を今以上に上げない。時々45度のお風呂に入っているという方がいたりします。無謀すぎます。せめて40度位にしておきたいと思います。
④ 長湯をしない
30分も40分も長々入っている方がいらっしゃいますが、やめましょう。5分10分入ったら1度上がって、また入る分割浴をお薦めします。
もしどうしても温まりたいのであれば、体を洗わず、部分的に手足やデリケートゾーンだけ洗ったらお湯に入って、ただつかるだけにしてください。
お湯に入っているだけで、皮脂はどんどん溶けていきます。お湯の中に入って温まる日と、さっと洗うシャワーの日に分けるのがよいかもしれません。
洗い方が変わらないと、いつまでもかゆい、ピリピリする、辛いは変わりません。ぜひ今夜のお風呂から試してみてください。
⑤ お風呂の後は、必ず全身保湿
特に腕、脚はしっかりと。冬はローションタイプよりは、しっとりタイプの乳液やクリーム、オイル、ワセリンなどがお薦めです。
習慣が変われば、人生は劇的によくなることも大ありです。是非今夜から取り組んでください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子