春は一年の始まり。自然界は活気に満ち、生きる力がみなぎります。
そして3月は春本番。寒さから解放されて元気いっぱい・・・だと良いのですが、意外と春は皮膚のトラブルが多い季節でもあります。
中医学では季節ごとに主役になる臓器があり、春は肝臓が活発になる季節です。肝臓は情動の臓器と言われ、活発になることでイライラしたりソワソワしたり。。。春は気が上がりやすい季節なのだそうです。
気が上がると、身体では上の方に不調の症状が出やすくなります。顔のほてり、のぼせ、めまい、耳鳴り、頭痛が起こります。そして皮膚も例外ではなく、顔の皮膚の調子が悪くなる方が多いのです。汗の腺も毛穴も開きがちになり、皮脂も増え皮膚表面のバリアが不安定になります。バリアが不安定になると顔にはニキビや湿疹ができやすくなります。
花粉症の影響がでている方もいらっしゃると思います。
今まで使っていた化粧品が急にしみたり、かゆくなったりなど、合わなくなることもあります。これは敏感肌と呼ばれる状態です。
化粧品にかぶれたと来院される方が多い季節ですが、この症状はかぶれではなく、皮膚の弱ったところがダメージを受けた状態です。
なので皮膚が落ち着けばまた使えるようになります。
こんな時はまず、しみるものは中止です。洗う時は水で、そっと流します。洗顔料もしばらくお休みです。
お店で良さそうな物を見つけると、すぐに使ってみたくなりますが、グッと我慢して使い慣れているもので念入りに保護してくださいね。
特にこの時期に毎年調子が悪くなりやすい方は、手厚く保護を。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子