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皮膚科

86-虫刺されの応急処置

2019.08.15

夏になると、暑さや汗で痒くなることが多くなります。 その上、虫刺されや花の花粉など、痒みをアップさせる要因が周囲にたくさんあります。

 

今回は虫刺されの対処についてお話し致します。

 

虫に刺されて痒くなったり痛くなったりするのは、虫が刺したり咬んだりした時に、皮膚に注入される物質に対する反応や科学的刺激によるものです。

 

子供の頃、おばあちゃんに、酢だとか味噌だとか、お酒だとか塗っておきなさいと言われた事はありませんか。今でもアロエをはるとか、きゅうりをはるとか、いろいろあるようですが…

皮膚が弱いと自覚している方は、止めておきましょう。

 

虫に刺されたら…

まずザッと洗って、皮膚表面の虫の酸や鱗粉(りんぷん:虫の羽の粉)を流します。虫の刺し針や毛状の毒針やとげが残っていたら、大きなものなら毛抜きやピンセットで、細かいものなら粘着テープでそっと取ります。そしてガッチリ冷やします。

 

もしステロイドの軟膏や、抗生剤入りの軟膏があれば、躊躇せず患部に塗ります。多くの場合、こうした応急処置で腫れや痒み、痛みはかなり軽減します。その後は経過を見て、治りが悪いようなら皮膚科で受診しましょう。

 

また、アナフィラキシー(急激なアレルギー反応によって、呼吸困難や意識障害等の症状が起こり、ショック症状となること)を起こした場合には、迷わず救急車を呼びましょう。通常、激しい症状は瞬時に起きてきます。また一度でもアナフィラキシー症状を経験したら周囲の人に伝えておきましょう。

 

まだまだ虫が活発な季節は続きます。海や山へは注意して出かけましょう。

 

私のクリニック目白

院長 平田 雅子

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