友人にとってベストなものが、自分にとってもそうかというと、全くそんなことはなく、特に運動は、体力や筋力や、今までの運動の経験の有無に、大きく左右されます。
世の中の常識なんて、時代が変わればすぐに変わってしまいます。惑わされないようにしてくださいね。
あるとき、患者さんが、健診の結果を持っていらっしゃったのですが、体重が1年前よりも5キロほど減っていました。
何かあったかしらと話を聞きますと、ずっとBMIが高く、体重が多すぎると出てしまうので、健診の1ヵ月前から、買い物をするのに毎日1万歩、隣駅まで遠回りをして行って、また別の道を遠回りして帰ってくる、というのを続けていたそうです。
家に帰るとヘトヘトになり、何もできない位疲れてしまう。体重は少し減ったけれども、これからも続けなきゃいけないかと思うと、辛くて辛くて、もうほんとに嫌になってしまいますとおっしゃっていました。
体重が増えれば、膝にも負担がかかりますから、痩せることは膝関節にも良いけれど、そんなにへばるほど歩く必要は無いのかなと思います。
よく言われている、一日1万歩というフレーズが頭にあって、10,000歩歩かないと、健康になれないと思いこんでいるようでした。誰が言い始めたのでしょうね、一万歩。
歩数よりも、歩く速さや歩き方が大事な気がします。競歩の選手みたいに肘を曲げて、前後に振りながら、スタスタ歩くのが良いと思うのですが、通勤中にこれだとちょっと妙ですから、とりあえず後足で地面を蹴るように急ぎ足で歩いくのと、ゆっくり歩くのを交互にする方法をご提案します。
何事も過ぎたるは、なお及ばざるが如し。自分のペースをつかみましょうね。運動の経験がない方への、無理のないストレッチなどもお伝えしています。
ライフデザインカウンセリングでご相談ください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子