ライフデザインする外来 時代の変化をどうとらえているか?
どういう時代が来ても女性の役割はあります。細やかなところとか。そこを保っていくためには、自分が綺麗じゃなきゃダメだと思う。自分が自分で納得する顔立ちとか、皮膚とか、服装とか。自分を好きになれないと、人に優しくできない。
若い時は、若いということがブランドだったけど、10年経ち、20年経ち、どんな綺麗な人だって、どんな元気な人だって下がってくる。自分が10年たち、20年たちこれじゃダメって思ってくる。元気も落ちて、体調もおちて疲れやすくなり、やることもいっぱい増えて、そういう人こそ、綺麗にして元気を出してほしい。
若い時は皮膚が勝手に再生していた。日焼けしてもシミも残らず治るとか、疲れても1日寝れば治るとか。ちょっと栄養を取ると治るとか。だけど、やっぱり疲れは慢性になり、シミやしわはできるようになり、老化の速度が速くなる。
私は、自分でマイナス20歳をめざして暮らしています。もう年だからってみんな言う。疲れてきてもしょうがないですかねって。でもやっぱりどうなりたいかというのを真面目に照れないでやらないといけない。私は真面目にマイナス20歳だから今39歳のつもりで生きているので、やりたいことはできる限りしたいし、体調も崩れないようにするし、絶対最後まで自分の足で歩いていく準備を今始めているし、自分の生活として、食べるものにしても、住む場所にしても、もう計画をたてて動いていかないといけないと思っている。そろそろみんな始めないといけない。
私は30歳のときに、自分がこの先何歳になったら、家族は何歳で自分はどの資格を取ろうとか、大学に何年いようとか、論文何本書こうとか、貯金はいくらぐらいとか、家はどうしようとか10年間の計画を立てました。大体その通りになりましたが、想定外は父親が亡くなったことと、自分が入院したこと。病気が悪くなって入院したことは想定外でした。若い時にそういうことをちゃんと決めないといけないと思う。30歳ぐらいになったら。そういうことのアドバイスもできます。
自分次第だけど、なかなか思う通りに行かない。なかなかロジカルシンキングみたいに行かない。一生懸命な人を応援したいのです。
個々に自分の気持ちを優先していい時代だと思う。昔は、男の人の役目とか、女の人の役目とか、はっきりあったと思うのです。どんな時代になっても女の人の役割ってあるし、肩を並べるっていうのは、やっぱり本当に肩をならべるのではなくて、女の人が上にいて、精神的には女子の方が上にいなければいけないと私はずっと思っていますが、肩並べてがつがつライバルって戦う気は全くないし、男の人には男の人の役割があるし、女の人には女の人の役割があるけれど、やっぱりちょっと前の時代って、たしかに、入試でも女子が点数取らなければ入れないってごくごく当たり前の教育だっだ私たちの時は、それを悪いとか、変と思わずにきた。
だけど今は、男子だから、女子だからじゃなくて、やる気のある人が、自分がやりたいことをどんどんやって自分を1番目に考えていい時代だと思う。だれにも遠慮しないで、綺麗になりたい人はなればいいし、仕事を頑張りたい人は頑張ればいいし、そういう時代だと思う。まだ自信がない人を、そうじゃないよ、頑張れるよっていうバックアップをできる位置に今いるので、弱っていて何かできないとか、シミがあって気後れするとかいう人をサポートしたい。
もう60歳近くて、ある程度のことをいろいろやってきて、なにがどうなってどれが正しいというのがだいたいわかってきたので、その協力ができる位置にいるのかなと。しかも20歳マイナスで生きているわけなので。そこはアドバイスができる。
30年前の自分に言ってあげたい言葉。若い時に私に会いたかった、今の私に。食べるものを気を付けるとか、冷えちゃいけないんだよとか。そんなに生理がつらいの我慢しなくていいよっていうのを言ってくれる人がいなかったから、我慢してた。
自分が休んだらみんなに迷惑がかかるとか、自分がやらないと代わりがいないと思ってきたけど、もっと自分を1番目に考えていいと思うんだよ女の人も。メンタルブロックをはずさないといけない。そこに今いるので、私がそこの位置にいるので、自分ができてこなかったことを、こうなったらいいなというところがわかってきたので。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子