先週、「こじらせニキビ」という電子書籍を出しました。本日もまさに、“こじらせた”という方がいらっしゃいました。
といっても、特別なことではなく、よくよくあります。この患者さんは、半年位前に皮膚をきれいにしようと思ったのか、ご自身でピーリングやアンチエイジングのようなものをいろいろ試したようです。
その辺から頬が乾燥してニキビができました。乾燥による典型的なニキビが発症していました。中高生の頃にニキビで悩んだことがない方は、ニキビタイプの皮膚ではありません。この方も全くニキビとは本来無縁な方でした。
思春期にニキビで悩んだことがない方は、たった1つ2つのニキビが大人になって出現すると、とても悩むことになります。
急にオイリーな皮膚になったのかと考えて、対策をとります。市販のニキビ外用薬を塗ったり、皮膚科に行って「ニキビだねぇ」と処方薬を受け取ったり。
本来はここで、医師は薬の塗り方や塗る量を詳しく説明するのが望まれます。また、それよりもまず、その方の生活習慣や、どうしてニキビが急に出始めたのかをきちんと探ることが大事です。
おそらくいつも混んでいる皮膚科ですと、患者さんを早く診ることが第一目的になってしまい、残念ですが、ニキビを診たら、「ニキビの薬を出しますね。」で終わってしまうこともあるようです。
でも実際には、ニキビの薬の塗り方や食事の事や顔の洗い方や、その他いろいろ、その方が良くなるための生活習慣のアドバイスをするのが1番大事だと考えます。
一人一人皮膚が違うので、欧米人に適用の面で塗る薬は、スポットで塗らないと、日本人の皮膚は太刀打ちできないこともあります。そのことも踏まえての処方の仕方を考えなければいけません。
ライフデザインカウンセリングでは、とことん皮膚を観察して、悩みの解決につなげます。ニキビ治療では特に生活面での気づきが大切です。
1度、自分の皮膚に向かいあってみませんか。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子