私は保湿にはうるさい。
心して刮目ください。
時々ゴワゴワ、ごつごつの頬っぺたで現れる患者さんがいらっしゃいます。
毎年秋口の乾燥とともに、皮膚のピリピリ感を訴える方は多くなるのですが、ピリピリしているのに、普通に洗顔して、保湿の回数がいつも通りですと、どんどん皮膚は傷ついて、角質を厚くして、守る方向にごつごつデコボコを作っていきます。
皮膚の乾燥は、夏の汗をかいている暑い時から始まっています。暑いからといって、保湿を怠っていると、秋口には簡単にガサガサになります。
多くの方は、朝晩の顔を洗った時にしか、保湿をしていません。顔を洗わないで保湿をしてはいけないと、なぜか思っている方が多く、朝と夜の保湿の間が12時間以上空いてピリピリしても、お昼間は何もケアをしていません。
今年の夏は異常に暑すぎて、1日中冷房の中にいて、ずっと乾燥していた方が多かったと思います。
汗をかいている時は、少し皮脂も出ますので、なんとなく見た目は潤っていたのだと思いますが、最近の空気の乾燥に伴って、地割れしたようにひび割れ、アカギレを起こし始めた方が一気に増えました。
この状態を拡大して見ますと、恐ろしいほどのひび割れになっています。化粧水はしみますし、皮膚は固いし、突っ張るし、痛いし、何も塗れないし、気持ちはへこみます。
それでどうにもならなくなって、皮膚科にいらっしゃることになるのですが、何よりも自分の意識を変えないと、“丈夫な皮膚”に戻るのは難しいです。
「オーガニックの石鹸を使っているので大丈夫。」「そーっと洗っているので大丈夫。」「ぬるま湯なので大丈夫。」「赤ちゃん用の石鹸を使っているので大丈夫。」は全部ダメです。
緊急対策として、
・石鹸を一度止める
・水で流す
・しみるものに手を出さない
・冷やす
・そして2〜3時間に1回の丁寧な保湿
これらのことを、あーだこーだ言ってないで素直にやってみる!
“保湿番長”の私の保湿はこんな感じです。スマホのメモ帳にコピペしてください。
①朝起きたら保湿
②水だけで洗ったら保湿
③家を出る前に保湿
④クリニックに着いたら保湿
⑤ランチの前にマスクを外したら保湿
⑥ランチの後にも保湿
⑦夕方の保湿
⑧クリニックを出る前に保湿
⑨家に帰って手洗いうがいの後に保湿
⑩お風呂の前に保湿
⑪お風呂を出て保湿
⑫寝る前に保湿
⑬夜中に目が覚めたら保湿
①②⑪⑫は全体、その他は部分的に保湿します。
“美容と健康”というのはよく聞くと思います。でも美容治療で効果を出すためには、美容の前に“丈夫な皮膚”を維持することが重要です。健康を土台とした“丈夫な皮膚”が欲しい方のために、ライフデザインカウンセリングがあります。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子