せっかく何か美容施術をしたら、その効果を長持ちさせたいので、そのために普段何をどう注意するかを、カウンセリングを通して学んでほしいと思います。
また、美容だけに限らず、何を食べるか、どう運動するか、どう暮らしていくかについて、お伝えしたことをある程度守っていただくと、健康も長持ちします。
ですが、なかなか人は学びません。毎年同じ時期に同じような症状でいらっしゃる方も多いです。去年も言いましたよと心の中で思うことはよくあります。
多くの方は良くなると注意しなくなります。身体の病気も、お薬が効いているからよくなっているわけで、体質が変わってもう大丈夫に治ったわけではありません。
美容治療も、メンテナンスしていくというのが大事です。なるべく、毎月もしくは、2か月に1回メンテナンスするという過ごし方をしてもらえればなと思います。継続は力なりです。
老化のスイッチは、ある時突然入ります。食事によるものは大きいと思います。スイッチが入るのが早い人と、遅い人がいます。いざ老化のスイッチが入ると、メンテナンスに時間がかかります。
美容治療で若い方向に戻すとしたら、自分の老化の速度がそれより早いとあまり効果が出なくなります。治療効果を維持していくために、普段気を付けることをお伝えしているという意味で、患者さんに言われた言葉ですが、「学びのある美容皮膚科」なのかなと思っています。
例えば、ニキビができて受診される方に、保険診療でこの薬使ってくださいとお薬を出して、はい終わりみたいな診療スタイルのところもあります。
でも、そのニキビが次にできないようするにはどうしたらいいか、その方の生活面、食べるもの、アレルギーから出ているのか、ストレスなのか、胃腸なのか、そういうことを聞いて、説明して、そんなにニキビのことで病院に来なくていいですよというところまで持って行く診療をしたいのです。
もちろん私が全部解決できるわけではないけれども、こういう考え方がある、こういうことが起こっている可能性があるということを、患者さん本人が知るべきだと思います。
「ライフデザインカウンセリング」では、「検査をしたら病気の診断がついたんですけど、どうしたらいいですか」みたいな相談もあります。「手術した方がいいんでしょうか」と。迷いますよね。
目の前の患者さんを診ていますと、診察室に入ってくるときの感じとか、こんな感じの生活習慣の方かなとわかることがあります。爪とか、靴とか、髪型とか、なんとなく見える部分があります。そういうのを踏まえて、その方ができることをお伝えします。
また、40代の方でも、「これから私の人生どうしたらいいんでしょう」というような大きな相談もあります。その方が経歴をお話されていると、その方がこれを活かした方がいいのではないかというものが見えるときがあり、アドバイスをすることもあります。
綺麗にしていきたいと思うと、女の人はキレイになります。綺麗になりたくない人なんていないと思います。かなえられる範囲でかなえたい。自分の納得する自分でいてほしいと思います。
心配した方がいい事象と、心配しなくても全然大丈夫ということを、カウンセリングを通して学んでいただいて、心配事を少しでもなくして日常を過ごしていただければと思います。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子