誰が何と言おうと、1番皮膚にとって大切な事は保湿。それ以外にないと私は思っています。
時々、ひどいアトピー性皮膚炎の方や、慢性湿疹の方で、最近お会いしてないなぁと思ったら、半年ぶり位にいらっしゃって、「お薬切れていませんでしたか?」「どこかで続きをもらえていましたか?」と聞くと「保湿をがっちり頑張ってよい調子なんです」と言うお答えを聞きます。それは私にとってとても嬉しいお返事です。
皮膚は、自身が思っている以上に乾燥しています。いつも乾燥しています。もちろん多くの方は、Tゾーンは皮脂が多いのですが、特に関東のこの西高東低の冬型の天候の下で、私たちの皮膚は大乾燥に囲まれているわけです。ちょっとやそっとの保湿では太刀打ちできません。
自覚症状がなくて、あまり皮膚のことを気にしていないと、ちょっとした乾燥は見過ごしてしまいます。
でも、見過ごされた皮膚は、徐々に徐々にバリアが落ちて、いろいろなものに反応しやすくなっていきます。
ある日突然、痒いとか痛いとか赤くなるなどの変化に気づくわけですが、実はそれまでの1ヵ月ぐらいの間にかなり傷んできているわけです。
日頃からのケアが大事です。3時間に一度、乾燥が気になる部位だけでも、重ねて保湿をおねがいします。特に顔は、お風呂タイムの前後に保湿をしてください。
その方の皮膚の状態や、生活している環境に合わせた保湿の方法、内服の仕方、身の周りの気を付けることなど、深い相談が必要な場合は、ライフデザインカウンセリングを受診してみてください。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子