夜、肌寒く感じる日も増え、季節が動いているなぁと思っていたら、突然また夏がやってくるのかというような暑さになったり、何だか体調を崩してしまう方が増えそうな日和りですね。一日の気温の変化が10℃以上あると、しもやけができる等、皮膚の変化は起こりやすくなります。皮膚ってデリケートなんですよ。
『皮膚は内臓の鏡』という役目を持っていますから、敏感に体調を察知し、皮膚にサインを出して、ちゃんと休養をとるように教えてくれます。じんましんが出るときも、アトピーやにきびが悪化する時も、体調が落ちている証拠です。
皮膚科医は皮膚の状態を診ながら、爪や毛や粘膜の性状を観察しています。時には皮膚を触り、皮膚の厚さや弾力をみます。皮膚に身体からのサインが出ていなくても、年に1度くらいは健康診断を受けてくださいね。特に女性特有の病気の検診は受けていただきたいです。若いうちから自分の身体に関心を持ち、自分を守っていく術を身につけましょう。
女性に特有な癌といえば、乳癌と子宮癌です。血縁者に癌の人がいなくてもかかることはあります。年に一回検診を受けていれば、たとえ癌にかかったとしても、早期に発見し治す事ができます。子宮頚がんはHPV(ヒトパピローマウィルス)が原因で起こりますが、定期的に検診を受けさえすれば、命を落とすような事はありません。
なんとなく夏の疲れが抜けないなとか、寝ても寝ても疲れがとれないなと感じた場合は、天候のせいで疲れているのかなとか、忙しいから仕方がないのかなと思わずに、身体の声に耳を傾け、迷わずに健診を受けましょう。それらの症状は、身体からの重要なサインのことがあります。
自分の事だけでなく、家族の方や友達にも呼びかけて是非、年に一度、自分のメンテナンスをする月を作ってみてください。美容院やエステに行くように、身体の中にも目を向ける事、これが賢い美人の法則です。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子