最近は、お手紙を書くことが減りましたね。
若い頃、父親に、手紙を書くなら、相手が返事を出したくなるような手紙をかけよ、と良く言われていました。
休みの日に居間で、父と調べ物や、隣で本を読んだり、勉強したりしていましたが、ときどき、手紙を書いていると、そう言われました。
男に手紙をかくときは、好きだ好きだって書いちゃダメだぞ。会いたくなるような、返事を書きたくなるような手紙書くんだぞと。
母からは、手紙は後に残るものだから、深刻なことを書くもんじゃない、と言われました。
人の心はどんどん変わります。手紙に書いたことを、後悔することがあるかもしれません。あの時あぁ言ったのにと、人を責めないでいきましょうね。
物が食べられないくらい思い悩んだことが、色褪せることもあります。渦中にいるときは、周りが見えません。何事も塞翁が馬みたいなことは、沢山あります。何が起きても心配し過ぎずに、堂々といきましょう。
昨年引越しのときに、しまっていたことさえ忘れていた手紙の束が出てきました。今から30年くらい前は、ラインとかなかったので、手紙を書いたりしていました。
患者さんからの手紙や、偉い先生からのご教示の手紙は、私をパワーアップしてくれました。ありがたいです。
その手紙の束の中に、プールに行く前にやりとりしたものがありました。来週のプールのとき、どんな水着がお好みですか、という内容。
普通のトランククスタイプ、スクール水着もどき、競泳用、若かった私は、何と答えたのでしょうね。プールに行きたいのに、あなたの水着のことなんて知らんよと、今の私は思うけども。
たまには手紙を書いてみようかな。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子