自分が小学生ぐらいの時に、私のおばあさんは何歳ぐらいだったのだろう?
60代後半。すごくおばあさんだった。着物を着ていて、身体は小さくて、さほど行動的ではなく。
今の70歳前後の方はすごく元気です。美容治療に積極的な80代の方もいらっしゃいます。でも多くは60歳ぐらいでも、「年ですから。」とおっしゃいます。
日本を元気にしていくためには、お年寄りが元気でないとと思います。身体や気持ち、女の人は特に綺麗にしていると元気がでるので、シニア世代の美容を応援したいと思います。
自分も患者さんと一緒に年を取ってきました。いろいろな人、0歳児から90代まで診ますが、ずっと来ている方が、年齢を重ねてシニア世代になっていく。
美容に関して、若い人と同じ考えではないけれど、「やっぱり綺麗にしていきたい。」「自分をもうちょっと活性化させたい。」「同窓会があるから綺麗にしたい。」「死んだときに綺麗な死に顔でいたい。」
何かのきっかけで、周りの人がいろいろ美容治療をしているのに気づいて、「遅れを取っちゃったんですけど。」とおっしゃる方は意外といらっしゃいます。
でも、そうおっしゃるのとは裏腹に、もともとの性格もあるけれど、「もう歳を取っているし、いいんじゃないの」という周りの目を気にしていらっしゃる方が、とても多いです。
あきらめている人が多すぎのような。60歳ぐらいで、「もう今更いいのですけど。」と言われるけれど、本音は違うのでは?そこをかなえたい。カウンセリングをしていると、息子さんやご主人から、「「もういいんじゃない?」って言われたんですけどね」って前置きがあるのです。
昭和時代のシニアは、静かにしていなきゃいけない。ちょっと激しく動いたり、派手なことをすると、指をさされる時代だったけれど、今は行動したもの勝ちというか、生年月日の年齢で動かなくていい時代だと思います。自分がしたいと思ったらいいのです。
おばあさん=地味な色。その考えは捨てましょう。ファッショナブルに生きましょう。気になることがあるのなら、一歩踏み出して挑戦していい。だれにも気兼ねしなくていい。“シニア”というメンタルブロックがかかっている感じがします。
うちに来院される80代の方たちは、「綺麗にしていたら楽しいじゃない。」って言っています。お化粧品を買いに行ったり、ジムに行ったりしたときに、「「え~!」って言われるのが快感。「そうなの?そんな年齢だと思わなかった~。」「なんでそんなに綺麗なの、何使ってるの?」って。言われるのよ~。」って。
そこだと思うのです。年齢を楽しむ。80歳前後で美容にいらっしゃる方みんなニコニコ楽しそうです。別に何もしなくてもきれいだなと思いますが、「維持よ。維持しなきゃ」って、楽しんでいらっしゃいます。
「自分が元気なことで回りも元気になるし、自分の子供とか孫とか、ひ孫とか、やっぱりおばあちゃんと一緒に歩きたいと思ってもらわなきゃ。」みたいなことをおっしゃいます。
だからちょっとでもやりたいことがあるのだったら、美容に限らず進むべきだと思うのです。
次回以降で、ではそういうニーズに応えるクリニックのカウンセリグと施術について、お伝えしたいと思います。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子