私は腎臓の専門医ではありませんが、女性外来には腎機能障害の患者さんもいらっしゃいます。
ときどき、ガタッと腎機能が落ちる方がいます。疲れたり忙しくなると、浮腫んで、クレアチニンが少しだけ上がります。
水分が取れていなかったり、味の濃いものばかり摂っていたり、深酒したり、寝ていなかったり、コン詰めていたり、そんなことが続くと浮腫むだけではなく、腎機能のスコアが明らかに悪くなり、腎機能がガタッと落ちます。
腎機能をみる検査項目の一つに、クレアチニンというものがあります。クレアチニンは、元々、筋肉で作られる物質なので、筋肉が多い方では値は高く、女性や高齢者は筋肉が少ないので、値は低くなるという性質がありますが、腎臓の働きが落ちるとクレアチニンの値は悪くなります。
自分の腎臓がどのくらい働いているのかをみるには、eGFR(推算糸球体濾過量)をチェックします。年齢、性別、クレアチニン値から計算します。
明らかに浮腫んでいるのに採血しても、データとして捕まらないこともありますが、 1度でも血液検査でクレアチニン、eGFRの異常を経験したら、心に留めて節制しましょう。カラダを労わる生活が必要ということです。
周期的に腎機能が悪くなることがあっても、病態が進行していないのであれば、食事療法で、自己管理がきちんとできる方なら、腎機能を保っていくことは可能と考えます。
あれを食べてはダメ、これを食べてはダメではなくて、何を食べたら元気になるかを伝えられる医療者に成りたいと思います。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子