美容皮膚科
PRP療法(関節周囲の痛みの治療)
PRP療法(Platelet-rich plasma therapy・再生医療)は、自己多血小板血漿(PRP)を血流豊富な関節周囲の皮膚および皮下に注射する療法です。当院の治療は、整形外科的に関節腔内に注射するのではなく、関節周囲の皮下に注射することで同様の痛みの改善効果を期待する治療です。
再生医療等提供計画番号・受理日:PC3200083・2020年6月23日
再生医療等の名称:自己多血小板血漿(PRP)を用いた関節周囲の痛みの治療
PRP療法(再生医療)とは
PRP療法とは、患者様ご自身の血液を採取し、遠心分離を行い、高濃度の血小板を含んだ“自己多血小板血漿(PRP)” を作成し、注入することで、関節周囲の痛みの治療をする再生医療です。
血液の中の血小板には、「成長因子」と呼ばれる、細胞を元気にして若返らせる成分が含まれており、その成分を機能が低下した部位に直接注入することで、ひざ痛、ひじ痛、腰痛などの改善が期待できます。
なぜPRPによる痛みの治療を始めたか
当院では、美容療法として、しみやたるみの治療をメインにPRP療法を行っております。ですがそのシワができる原因を解明すると、関節や腰の痛みから、顔をしかめたり、痛い表情を作ってできるている場合があります。
痛みは、慢性的に顔の表情を硬くし、シワの原因になることがわかっています。
整形外科的には、関節腔内に注射することが一般的ですが、最近の発表では、関節周囲の皮下に注射しても、同様の効果があることがわかっています。また、PRPの皮下への注射は、注射の痛みが軽く、安全性も高いという点もあり、美容療法を応用し、痛みの治療としてPRP療法を始めました。
PRP療法の主な効果・特徴
・PRPの持つ成長因子が、損傷や炎症のある運動器の組織の修復を促します。
・痛みがあったり、可動域の減少した関節周囲にPRPを注射することで、慢性炎症を抑える効果を期待できます。
・血液の採取から施術まで、当日の内に治療を行う事が出来ます。
・肉離れ、テニス肘、筋膜炎、ひざ・肩関節周囲炎、腰痛などの改善にも効果的です。
・患者様ご自身の血液を利用するため安全性が高く、副作用の心配がほとんどありません。
こんなお悩みを抱えている方へ
テニス肘
膝の痛み
腰痛
捻挫後の慢性の痛み
肩関節周囲の炎症
筋膜炎
靭帯損傷などに対して、
・過去の治療や現在の治療法で痛みが改善しない方
・手術を受けるのを遅らせたい方
・慢性的な痛みを改善したい方
施術が受けられない方
癌の診断を受けている、またはガンの可能性がある方
感染症のある方(B型肝炎、C型肝炎など)
施術当日の治療の流れ
院長の診察の中で、PRPの説明(同意書、順序等)を行います。
採血後します。
採血した血液を遠心分離機にかけます。
血小板から成長因子を取り出します。
注入します。
しばらく経過観察をして終了です。
所要時間は、約1時間です。
料金表※全て税込です。
*初めての方は、美容相談(自費初診3,300円)、もしくは複合的なお悩みの場合はライフデザインカウンセリング(16,500円、30分)をあわせてご予約ください。
治療期間・回数
- 目安の治療回数
- 1ヶ月間隔で3回が理想です。
- 4回目以降
- 痛みが気になる場合に治療をおすすめします。
主なリスク、副作用等について
- 副作用
- ・注入後に腫れや内出血が起こることがあります。
・静脈血採血による失神・吐き気、静脈炎、神経損傷などを起こす可能性があります。
- リスク
- ・採取した血液を遠心分離することで、病気が見つかる場合があります。その際は、PRPを採取できない、または注入することができません。
・ PRPを全く注入できなかった場合においては、採血・診察料として22,000円をいただきます。
- フォロー
- PRPを注入できない場合、内科的な疾患が潜んでいる可能性が高いため、血液検査による微細ガン検診をお薦めします。
- ダウンタイム
- 腫れや内出血が起こる可能性があります。
よくある質問
個人差はありますが、1回でも痛みの軽減を感じていただくことができます。効果を実感するまで、3回の治療を目安としています。
1ヶ月に1回を3回、その後は痛みが気になる場合に治療をおすすめしております。
副作用のリスクを考慮して、当院ではご本人から抽出された成長因子のみ使用しております。
妊娠中の方は受けられません。
個人差はありますが、2週間~1か月経つと、効果が実感できるようになります。直後から効果を感じる方もいらっしゃいます。